第148回国治研セミナー
「発達を支える子どものリハビリテーション」
~急性期から地域への橋渡し~
お誘いのご挨拶
大学病院や地域の基幹病院では、発達に関するリスクを抱えた小児を継続的に診療していることが多く、発達のフォローや様々な障害に対するリハビリテーション(以下リハ)の必要性は、年々高まっています。 そして小児の発達の問題は、運動機能、高次精神機能、言語・構音機能、摂食嚥下機能、視覚・聴覚機能、関節可動域などと多岐にわたります。
その一方で、高度先進医療を実践している大きな病院で、上記のような患児を継続的にフォローすることには限界があり、地域の療育センターとの連携が必須です。 しかしながら、地域の療育センターにおいても、そのマンパワーや物的環境には限界があり、学童期以降の支援を教育分野に丸投げせざるを得ない実状があります。
そのような現状を打開する策として、国立成育医療研究センターでは、2011年の組織改革において「発達評価センター」が設置され、その役割を、リハ科をはじめとした各診療部の医師・コメディカルスタッフによって担うことになり、開設後2年3カ月間で累計1,117例の患児を受け入れ、800件におよぶ「発達評価報告書」を作成し、患児のご家族にフィードバック致しました。 これらのデータは同センターの発達評価データベースに蓄積され、様々な臨床研究に生かされています。
今回我々は、国立成育医療研究センターリハビリテーション科/発達評価センター、そして地域小児科クリニックで日常行われている様々なアプローチの実際を紹介し、参加者の皆様と一緒に、真に子どものためになるリハビリテーションとは何かを考えてみたいと思います。
橋本圭司(国立成育医療研究センターリハビリテーション科医長・発達評価センター長)
日時・場所
2014年9月13日(土)14日(日)・JA共済ビルカンファレンスホール
受講料
21,000円(2日間)
※2名以上でのお申込み20,000円
※修了証を希望の方は500円プラスとなります。
講師
- 橋本圭司先生(国立成育医療研究センターリハビリテーション科医長・発達評価センター長)
- 大久保 浩子 先生(国立成育医療研究センターリハビリテーション科 理学療法士長)
- 深澤 聡子 先生(国立成育医療研究センターリハビリテーション科 作業療法士主任)
- 本田 真美 先生(ニコこどもクリニック 院長)
- 竹厚 誠 先生(国立成育医療研究センター 発達評価センター 臨床心理士)
- 佐藤 裕子 先生(国立成育医療研究センターリハビリテーション科 言語聴覚士主任)
- 上出 杏里 先生(国立成育医療研究センターリハビリテーション科 医師)