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第150回国治研セミナー

国内セミナー終了

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全体構造法による失語症リハビリテーション
~高次脳機能障害を合併しても全体で一人の人間に対するリハビリテーション~

お誘いのご挨拶

言語の学習は、固定された形を覚えることではありません。音声言語という動的な実態から言語音、意味、繋がり、情緒などに気づいて分節化していく能力を獲得していくことです。それも勉強やドリルをして獲得するのではなく、身体や情緒とともに生きたコミュニケーションを通じた段階的な過程が必要ということが多くの人間科学研究からわかってきています。
言語を失ってしまった人が再び、それを再習得していく場合も同じ過程しかないと考えられます。この観点が全体構造法の基本です。全体構造法では、障害のタイプや重症度が異なっていても、常に一人の意思をもった人間の言語(再)学習過程を考え、どの段階のどの要素をどの順番で知覚(獲得)していくのかということに目を向けていきます。
全体構造法は「法」となっているため、ある種のテクニックと受け取られるかもしれません。しかし、本法は人間の脳にとって、最も自然で最も効率的な言語構築方法を、知覚の構造化から探求してきた体系なのです。決してHOW-TO 的な技法ではありません。
ですから他の訓練法を全面否定しているものでもありません。本法の技法の一部は一見、他の方法と似ているものも当然あります。違いは、ご本人が自ら知覚できるように目的が異なっているだけです。全体構造法の技法の特徴は、教えたり指導したりするためのものではなく、失語症ある方自身が自らの力で気づき構築していけるように援助するものです。
今回は、臨床で直面するさまざまな高次脳機能障害の合併まで説明を広げてみたいと思っています。失語症や高次脳機能を個々別々に訓練していくのではなく、高次脳機能障害もある全体で一人の全体構造法臨床をお伝えできればと願っています。

道関 京子(新潟リハビリテーション大学医療学部リハビリテーション学科)


日時・場所

2014年12月20日(土)・日本教育会館 8F 第一会議室


受講料

9,000円

※「修了証」のご希望は500円プラスとなります。

 


講師

  • 道関 京子 先生(新潟リハビリテーション大学医療学部リハビリテーション学科)
  • 保田 祥代 先生(医療法人豊田会 刈谷豊田総合病院リハビリテーション科)
  • 二木 保博 先生(長野赤十字病院 リハビリテーション科)
  • 鈴木 勝 先生 (社団医療法人かなめ会 山内ホスピタルリハビリテーション部)