第140回国治研セミナー
「全体構造法による失語症リハビリテーション」
~著者(道関京子)から直接学ぶ~
お誘いのご挨拶
言語の学習は、土台から段階的に全体的に構築していく、ということが多くの人間科学研究からわかってきています。言葉を失ってしまった人間が再び、それを再習得していく場合も同様であると考えられます。この観点が、全体構造法の基本です。
すなわち、常に一人の人間の言語再学習過程として、どの段階のどの要素をどの順番で知覚(習得)していくのかということに目を向けていきます。
「全体構造法(JIST)」というと、ある種のテクニックと受け取られるかもしれません。しかし本法は、人間の脳にとって、最も自然で最も効率的な言語構築方法を、知覚の構造化から探求してきた体系なのです。決してHOW-TO 的な技法ではありません。ですから他の訓練法を全面否定しているものでもありません。本法の技法の一部は一見、他の方法と似ているものも当然あります。
全体構造法の特徴は、その技法が教えたり指導したりするためのものではなく、失語症者が自らの力で気づき構築していけるように援助する設定のためのものということです。失語症者ご自身に備わっている回復力こそ、治癒(言語再習得)の源泉であると考えるからです。
今回、言葉を失って孤立感・寂寥感にさいなまれている患者さんと日々、苦闘していらっしゃる若い言語聴覚士のみなさんと直接お話させていただけることを楽しみにしております。
道関京子
日時・場所
2012年11月3日(土)・全国障害者総合福祉センター「戸山サンライズ」
受講料
受講料:8,500円
★定員230名 (10月15日現在)定員となりましたので締切りとさせていただきます。
講師
- 道関 京子 先生(新潟リハビリテーション大学医療学部リハビリテーション学科)
- 金山 節子 先生(東京逓信病院)
- 中山 正 先生(総合リハビリテーションセンター みどり病院)
シンポジウム
- <座長> 三好 久美代 先生(医療法人羅寿久会 浅木病院)
- <発表>
門田 義弘 先生(医療法人社団廣風会介護老人保健施設 ラ・クラルテ) - 鈴木 勝 先生(社団医療法人かなめ会 山内ホスピタル)
- 河原 明子 先生(昭和大学 藤が丘リハビリテーション)